富山の錫製品を開発・製造しているテイクルーツでは、“地場産業を地元に根付かせる”という志のもと、銅器で栄え、アルミ産業で栄えてきた富山県の地場産業である「鋳造技術」にこだわりを持ち、次世代は「錫(すず)鋳物で栄える」ことを目標に、錫製品の企画・開発・製造・販売を手掛けております。ただ創るだけではなく、一企業自らが伝統工芸という新たな分野に興味と関わりを持ち、開発・製造あるいは営業活動を行い続け、「誰にでも気軽に鋳物を手に取ってもらえる商品づくり」と、今の世代人に鋳物の良さを再認識してもらう「キッカケづくりの場」を増やす事で、その想いもやがては次世代に繋がり、その連鎖を繋ぎ続けた結果「その地場産業が栄えること」=「伝統工芸を守ること」だと考えております。富山県がもっと明るくなれるよう、私たちは一企業として努力邁進し続けていきます。
和紙の原材料となる楮(こうぞ)の栽培から和紙の乾燥(仕上げ)に至るまで、昔ながらの製法のみで手創られ、強さとしなやかさを併せもち、温かみも感じられる伝統工芸品「五箇山和紙」。その五箇山和紙の手揉みしわのテクスチャを錫鋳物の鋳肌へ忠実に再現した極薄の錫鋳物プレートに貼り合わせた融合作品は、金属と和紙のどちらの面にも同じ五箇山和紙のしわのテクスチャを持ち、“素材は異なるが同じ顔をもつモノ”と言う意味から「2-face ~相反する同じ顔をもつモノ~」と名付けられました。
江戸時代初期。加賀国大聖寺藩の命により加賀市九谷村(現在の山中町)で生み出された古九谷の伝統を引き継ぎ、多種多様な上絵付を特徴とし、400年の伝統に現代を生きる作家らの新たな発想と感性・近代デザインが融合した、豪放華麗かつ色彩豊かな伝統工芸品“九谷焼”。その中でも、近代に生み出された技法“「銀彩」が施された九谷焼”と鋳造技術で創られた“自由に形状を変えられる曲がる取っ手”を組み合わせたユニーク(唯一無二)な九谷焼カップが生み出されました。
16世紀末。加賀藩祖・前田利家が七尾で金箔、金沢で銀箔を打つよう命じたことに始まった箔打ち。江戸幕府による金銀銅の地金管理にて、全国での金箔・銀箔の製造販売が禁止。一度は途絶えた金沢の箔打ちですが、明治時代に入り、金座・銀座の廃止により箔の生産が増加し箔の独占的地位となるも、第二次世界大戦時中の金の使用制限令等により箔の生産が困難になるなど、様々な局面を乗り越え現代にまで引き継がれてきた伝統工芸「加賀金箔」。その金箔をあしらった極薄の錫鋳物プレートや錫の盃等、新たな作品も生み出されています。
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